先日ある本で、「マージナルゲイン」という言葉を知りました。
マージナルゲインとは、わずか1%の小さな改善を積み重ねることで、大きな成果が生まれる、という考え方だそうです。
もとは、サイクルロードレースの弱小国であり後進国であったイギリスのサイクリングチームが、ツール・ド・フランス総合優勝という大きな成果を獲得するために考え出した方法論であり、実際、そのチームは、チーム設立後わずか2年で総合優勝を獲得し、その後7連覇を成し遂げた、とありました。
どうしてそんな大きな成果を得られたか、という問いには、
「小さな改善の積み重ねである」
「大きなゴールを小さく分解して、一つ一つ改善して積み重ねていけば、大きく前進できるのだ」
という答えだったそうです。
具体的には、
「埃のつきにくいウエアの開発」
「サドルの測り方の統一」
「洗濯機を選手ごとに一台づつ用意する」
「枕やマットレスを変える」
「手の洗い方を統一」
など、一つ一つは細かい修正や改良ですが、毎日続けていけば、大きな成果になるのだな、と改めて感じました。
毎日1%の改善を行うとその成果は複利で増え、今出せている成果が1だとすると、一年後には38倍になる、ということが大きな成果につながる理由だそうです。
ほんの少しのことだ、やらなくてもいいだろう、と軽く考えるのではなく、そのわずかなことの継続が大きな結果になると信じて、努力を続けていきます。
村瀬純子
