センスの哲学
千葉雅也
「センスがいい」
この言葉は、意外に日常的に使われている言葉だと思いますが、
センスとは何なのか?
について、哲学を専門に研究されている筆者が『センスが良くなる本』と紹介されていたので、
思わず手に取りました。
世界を、『リズム』として捉えて、
料理も、音楽も、絵画も、映画も、対話も、すべてそこにはリズムが息づいている。
対象に飲み込まれることなく俯瞰して見ること、リズムを感じて、音を感じて、
固定概念にとらわれず、自由に感じることが、センスを磨いていく方法であるということなのかな?と、
何となく、理解しました。
リズムよくテンポよく書かれていて
読みやすかったですが、
私はとくに、言葉の定義などを調べたくなったり、
ハッキリとした答えを求めてしまいがちなので、
そうゆう硬い頭ではなく、
もっと、柔軟に、臨機応変に、
リズムや音を感じて余韻を楽しむくらい、
ゆとりを持った視点って大切なんだろうな、と感じました。
センスの良さ、に、正解はないけれど、
良いものを見て、良いものに触れて、上質の体験をすること、
センスが良いと感じるものは、
どうしてセンスが良いのか?を
知識の面から分析したり、
自分自身で、良いと思う、良いと思わないと判断していく訓練を日々重ねていくことが大事だと感じました。
坂井田美希
